添い寝だけのはずでしたが

「だから本当に目障」


「え……?」


「葵さまのことをずっと好きだったのに、突然現れて横取りするってひどいよね。寧々ちゃんはエマに償うべきだと思うの」


 そんなことを言われても困る。


 ふたりが付き合っていたなら気持ちも分かるけどそうではないし、あまりにも身勝手な言い分だよね。


「しばらくそこで反省してね。ついでに言うと、このみは寧々ちゃんが船に留まるように自分から行ったんだよ? 自業自得でしょ」


「どういうことなの?」


「最初からそういう計画。寧々ちゃんがホテルに戻れないようにしようって、このみが言いだしたの。エマのせいじゃないから」


 何を言ってるの?


「このみちゃんが計画したって、そんな……まさか……」


「そうそう、葵さまにエマのスマホを探しに行ったことは絶対に言わないで。もし話したら……どんな手を使ってでも学園にいられなくしてやる」


 そう言って、電話を切ってしまった。


 こんな脅しに乗るわけにはいかない。


得体の知れない人……今は下手に口を出さないでおこう。