添い寝だけのはずでしたが

 大変なことになっちゃった!



「戻れないってどうすれば……」


「申し訳ないけど、到着先の港で相談してくれるかな」


 そ……そんな……。


途方にくれていると、このみちゃんがいないことに気がついた。


あれっ……どこに行ったの?


ふと見ると、席にしなだれかかっている。


「このみちゃん!? しっかりして」


「少しこうしてれば平気だから……」


顔色はさっき見た時より悪く、とても平気そうには見えない。


背中をさすっても気休めにしか思えず困り果ててしまう。


船員さんに相談しようと立ち上がると、服を引っ張られた。


「行かないで……」


不安そうに顔を歪めるのを見ていると、このみちゃんが気がかりで側を離れられなくなってしまった。


ホテルでも体調が悪そうだったのに、今の様子だと悪化しているようにしか見えない。


エマちゃんは止めなかったの?


ふと、葵さまの顔が浮かぶ。