だって悠里は、私のことを女の子として見てなかったんだ。



中学2年生の夏。



悠里と一緒に帰ろうと思い待っていたものの、なかなか下駄箱に来ないため、教室へ向かいに行った時のことだ。



教室からは男子たちの声がして、まだ悠里がいることを知って安心していた。すると、



『ぶっちゃけ、河合って可愛くね?』


『えっ!?』


教室から有り得ない言葉が聞こえた。


『なぁ、悠里って、結局のところあの幼馴染とはどうなの?』


ドキドキしながら盗み聞きしたものの、後で後悔した。



『あんなの、好きなわけねぇじゃん。無理無理、ありえない。お前らもやめとけよ』



ここで片思い終了。


そして、私は決めた。



悠里を____



"もう、好きにはならない"