小さな新しいアパート。外見が可愛くてここにした。お金がかかってしまって、両親には申し訳ないけど、訳を話したら、仕方なく許して貰えたのだ。



将来いい仕事に入って、絶対に恩返しをしたい。だから、勉強は手を抜かないように頑張るつもりだ。



"青山悠里"



なんで、同じ高校なんだろう。まさか、私に嫌がらせするために着いてきた訳じゃないよね。



幼稚園からずっと一緒にいた私たち。でも、ある時から私は悠里を避けるようになった。



困ったことがあったらすぐに助けてくれたし、私も助けた。



『将来、僕と結婚しようね』



顔を赤らめて言う、幼かった頃の悠里を思い出すと、胸が苦しかった。