でも今の私はそれどころじゃない。4時限目の今になっても、朝、まさに今私の隣に座っている青山悠里のキスのせいで頭がパンパンなのだ。


思い出したらまた泣きそう。


好きでもない人にキスするって、どんな気持ちなんだろ。楽しいのかな。


私以外にもしていて、その1人に私はされているの?


そんなのあんまりだよ。これから、優しい人に出会って、平和な恋がしたいと思ってたのに。


第一歩踏み外してしまった。


チャイムが鳴り、お昼休みが始まる。


「河合さん、さっき大丈夫だった?」


佐山くんが心配そうな顔で訪ねてくる。そんな様子を見て驚いている私。