里奈の本心が聞きたかった。 まずは、里奈から心を開いて欲しかった。少しでも、俺を認識して欲しかった。 だから、毎朝里奈の家の前に訪れた。住所だって、里奈の母親に聞いた。 それくらい、今の俺は里奈でいっぱいだし、余裕がない。 そして、やっと里奈が『おはよう』の返事をしてくれた。それだけで嬉しくなった俺。 単純すぎるだろ。色白で、身長が低くて、なにより細く、すごく可愛い。 ああ、早く俺の彼女になってくんねぇかなって。いつも思ってるよ。なのに、俺から逃げるとかありえない。