松島家一階、敬三とさゆりの寝室。
 和室。押入れがある。布団が二つしいてあり、敬三とさゆりがそれぞれ寝ている。
 「ここなは、なんでああ、わがままなんだろうな」
 と、敬三。
 「あなたが悪いんですよ。甘やかすから」
 「何!いつ俺が甘やかしたんだ」
 敬三は怒った。
 「門限とか、もうここな、大人なんだし」
 「あいつは、まだ子供だ」
 敬三は強くいった。
 「でもお」
 と、さゆり。