もしも、この話に続きがあるのなら、

 どうか、あの場所に来てくれないだろうか。



 美しく咲く、桜の花が舞うころに。

 あなたの名前のような、季節が来るころに。



 もしも雨が降っていたとしても、

 せめて、桜色の傘の下で。



 もう決して、君の上に冷たい雨は降らせない。

 絶対に、手放したりしない。



 だからもう一度、あなたに会いたい。




 会いたいんです。