数時間、ラッピングをして渡す。
「まだ14日じゃないけど」
美味しそうに食べてくれてホッとする。
何人かはずっと取っておくと言って司に、
腐ると突っ込まれていた。
喜んだのは陽と薫も例外ではない。
「ありがと〜ございます、おじょー様」
「大切に食べますね」
解散した後、司に既製品のチョコレートを渡す。
「え、いいんですか?」
貰えると思ってなかった司はすごく驚いた。
「今日のお礼。手伝ってくれてありがとう」
耳と尻尾が見えるくらい、犬のように全身で喜びを
表現している。
「ありがとうございます、お嬢様。最高の
バレンタインです」
ー14日ー
夜に私の部屋に来て欲しいと
陽には起こしに来た時に、薫にはHR後に伝えた。
「おいしそう!ありがとう渚。はい、お返し。
市販品だけど」
響はキャラメルを受け取ってクッキーの缶をくれた。
夜、薫と陽がくる前にクッキーを食べた。
とても美味しく缶もかわいい。
(空になったら小物入れにしよう)
ノックが鳴り箱を引き出しにしまう。
「どうぞ」
「失礼しま〜す」
薫にテーブルに置いといたマドレーヌを渡す。
「あの、バレンタインはさっき貰いましたよ〜?」
「薫は学校でも助けてもらうこともあるから。
カップルダンスの時だって私のために立候補してくれたし、感謝してるんだよ。ありがとう、薫」
「こちらこそ、僕をそばにおいてくれてありがとう
ございます。あと、これ」
黄緑の四角い箱。
中には綺麗なチョコレート。
「ありがとう、薫」
一口サイズのマドレーヌを食べて褒めちぎりお礼を
言って退室していった。
すぐにまたノックが響く。
「失礼します、お嬢様」
「先程、薫さんとすれ違ったのですがもしかして
遅れてしまいましたか?」
「そんなことないよ、大丈夫。
呼び出してごめんね」
「それは、構いませんが」
「じゃあ、本題。はい、これ」
(平常心、平常心)
桃色の長方形の箱を渡す。
受け取っても意味がわからないのか箱を見ている。
「これは?」
「バレンタイン、陽とは小さい時からの付き合い
だからね。いつもありがとう、陽」
「こちらこそいつもありがとうございます。
あなたといられる時間が俺の幸せです」
言い方が自然すぎてちょっと怒りたくなってくる。
(さらっと言っちゃうからな〜。
恥ずかしくなること!)
「あの、どんなお菓子が入っているんですか?
・・・なんか怒ってます?」
待て、をされている犬みたいにキラキラとした目で
箱を見ていた陽。
返事のない私を見て心底不思議そう。
「・・・マカロンだけど。あ、苦手だった!?
ごめん、聞いておけば良かった」
「いえ、苦手というか食べたことなかったので
楽しみです。」
部屋でゆっくり食べたいということで陽は退室。
(薫さんには手作りだったのに、俺は既製品。
深く考えてないんだろうけど)
綺麗に並べられたマカロン。
初めての食感と甘さ。
(かなり甘い。少しずつ食べよう)
冷蔵保存と記載されているからキッチンに向かう。
司さんに断ってから冷蔵庫を開ける。
箱を入れた近くにお皿に盛られた歪んでいる
マカロン。
「どうした?」
仕込みをしていた司さんに声をかけられて視線を
向けて理解。説明を受けた。
ラップをとって一つつまむ。
(元々、俺にあげるつもりだったみたいだし
いいよね、怒られたら謝ろう)
次の日。
(失敗したやつ、食べないとな)
気が進まないがもったいない。
冷蔵庫を開けるとラップの上に一枚の紙。
「ご馳走様でした、美味しかったです」
マカロンは2つ減っていた。
名前はないけどずっと見てきた字。
家中、探して歩き回った。
「来年は絶対、綺麗に作るから」
「楽しみにしてます」
「まだ14日じゃないけど」
美味しそうに食べてくれてホッとする。
何人かはずっと取っておくと言って司に、
腐ると突っ込まれていた。
喜んだのは陽と薫も例外ではない。
「ありがと〜ございます、おじょー様」
「大切に食べますね」
解散した後、司に既製品のチョコレートを渡す。
「え、いいんですか?」
貰えると思ってなかった司はすごく驚いた。
「今日のお礼。手伝ってくれてありがとう」
耳と尻尾が見えるくらい、犬のように全身で喜びを
表現している。
「ありがとうございます、お嬢様。最高の
バレンタインです」
ー14日ー
夜に私の部屋に来て欲しいと
陽には起こしに来た時に、薫にはHR後に伝えた。
「おいしそう!ありがとう渚。はい、お返し。
市販品だけど」
響はキャラメルを受け取ってクッキーの缶をくれた。
夜、薫と陽がくる前にクッキーを食べた。
とても美味しく缶もかわいい。
(空になったら小物入れにしよう)
ノックが鳴り箱を引き出しにしまう。
「どうぞ」
「失礼しま〜す」
薫にテーブルに置いといたマドレーヌを渡す。
「あの、バレンタインはさっき貰いましたよ〜?」
「薫は学校でも助けてもらうこともあるから。
カップルダンスの時だって私のために立候補してくれたし、感謝してるんだよ。ありがとう、薫」
「こちらこそ、僕をそばにおいてくれてありがとう
ございます。あと、これ」
黄緑の四角い箱。
中には綺麗なチョコレート。
「ありがとう、薫」
一口サイズのマドレーヌを食べて褒めちぎりお礼を
言って退室していった。
すぐにまたノックが響く。
「失礼します、お嬢様」
「先程、薫さんとすれ違ったのですがもしかして
遅れてしまいましたか?」
「そんなことないよ、大丈夫。
呼び出してごめんね」
「それは、構いませんが」
「じゃあ、本題。はい、これ」
(平常心、平常心)
桃色の長方形の箱を渡す。
受け取っても意味がわからないのか箱を見ている。
「これは?」
「バレンタイン、陽とは小さい時からの付き合い
だからね。いつもありがとう、陽」
「こちらこそいつもありがとうございます。
あなたといられる時間が俺の幸せです」
言い方が自然すぎてちょっと怒りたくなってくる。
(さらっと言っちゃうからな〜。
恥ずかしくなること!)
「あの、どんなお菓子が入っているんですか?
・・・なんか怒ってます?」
待て、をされている犬みたいにキラキラとした目で
箱を見ていた陽。
返事のない私を見て心底不思議そう。
「・・・マカロンだけど。あ、苦手だった!?
ごめん、聞いておけば良かった」
「いえ、苦手というか食べたことなかったので
楽しみです。」
部屋でゆっくり食べたいということで陽は退室。
(薫さんには手作りだったのに、俺は既製品。
深く考えてないんだろうけど)
綺麗に並べられたマカロン。
初めての食感と甘さ。
(かなり甘い。少しずつ食べよう)
冷蔵保存と記載されているからキッチンに向かう。
司さんに断ってから冷蔵庫を開ける。
箱を入れた近くにお皿に盛られた歪んでいる
マカロン。
「どうした?」
仕込みをしていた司さんに声をかけられて視線を
向けて理解。説明を受けた。
ラップをとって一つつまむ。
(元々、俺にあげるつもりだったみたいだし
いいよね、怒られたら謝ろう)
次の日。
(失敗したやつ、食べないとな)
気が進まないがもったいない。
冷蔵庫を開けるとラップの上に一枚の紙。
「ご馳走様でした、美味しかったです」
マカロンは2つ減っていた。
名前はないけどずっと見てきた字。
家中、探して歩き回った。
「来年は絶対、綺麗に作るから」
「楽しみにしてます」


