ーコスプレカップルダンスコンテストー
星宮の学校祭は
星宮高校の学校祭の目玉。
各クラスからカップルで出場して
一番ときめいたカップルには豪華商品が出ると
いうもの。
学校祭は2日間、コンテストは2日目に行われる。
10月のある日の帰宅途中。
陽は月影の学校祭の準備でしばらく帰りの時間が
合わない。
薫に説明するも興味がなさそう。
「でもウチのクラスにカップルいたっけ?」
「いないよ、だから男女でくじ引きで
決めるんだって」
「ふ〜ん・・・それ、やる意味ある?」
「わかんない」
ー翌日、HRー
「立候補でも推薦でもいいから決めてくれる?」
出る気がなく我関せずな学校祭実行委員。
「源さんがいいと思いまーす」
「え、」
女子生徒の推薦でどんどん話が広がっていく。
「人前に出るのは慣れてるんでしょ?」
「え、まぁ」
急な問いかけに返すとますます私を推す声。
悪意のない純粋な推薦。
「どうだ?源」
早く決まれ、という面倒くさそうな目。
「わ、かりました。やります」
先生がペンでなにか書き終わった時。
「僕やりた〜い、立候補していい?」
手をあげる薫。
「いいじゃーん、月島。
初めての学祭だから張り切ってるな?」
「わかる〜?せっかくのイベントだから
やりたくってさ」
薫の前の席の男子に茶化されて笑っている。
「じゃあ、源と月島で出すね」
ー夜ー
お風呂あがりにのんびりしていると薫が部屋にきた。
「おじょー様、カップルってどんなこと
するんですか?」
「知らない、誰かとお付き合いしたことないし」
「そうなんだ〜、でも(陽の)ガード固そうだし納得」
「私、そんな固いかな?」
「多分ね」
「でも意外。薫が立候補なんて」
「そうかな?楽しそうじゃないですか」
どうすればいいかは解決してないから響に相談。
「ていうかまんまお嬢様と執事で
いいんじゃない?」
相談したらサラッと帰ってきたら
返事に呆然としても響は続ける。
「月島と渚の仲を一度のコンテストのためだけに
関係を変えるのって難しいよ。
それにカップルにも関係はあるでしょ。
むしろそういうシチュエーションの方が
盛り上がるんじゃない?」
「そう、だね。
・・・そうしようかな。ありがとう、響」
薫にも説明するとわかった〜とスタンプが
返ってきた。
ー当日ー
コンテストまではクラスの出し物である
クレープ販売をしていた。
12時30分。
「源さん、月島くん、そろそろ」
「わかった、行こう、薫」
クラスメイトの声かけで販売をぬけて、体育館へ。
燕尾服の薫、舞踏会と同じパーティードレスの私。
今日だけはどれだけお嬢様と呼ばれても気にしない。
みんなステージの役作りとして捉えている。
狼と赤ずきん、警察官と泥棒とコスプレして
流行りの恋愛ソングで踊っている。
「大丈夫ですよ、おじょー様。
俺がついてます」
「ええ、あなたがいてこころづよいわ」
ステージ袖で差し出された手に重ねて
踏み出す。
ステージの中央、薫は手の甲にキスをして定位置に
手を添える。
に合わせて踊る。
遠くから見たら完璧に見えるが練習したとはいえ
辿々しい薫の動き。
踊り慣れている私には、ほんの少しの迷いも過敏に
感じ取ってしまう。
でも舞踏会の時よりはマシ。
でも少ししたら開き直ったのか、大袈裟に
動き出した。
驚いた私に薫はいたずらを思いついたような表情を
浮かべる。
(もしかして試してる?)
星宮の学校祭は
星宮高校の学校祭の目玉。
各クラスからカップルで出場して
一番ときめいたカップルには豪華商品が出ると
いうもの。
学校祭は2日間、コンテストは2日目に行われる。
10月のある日の帰宅途中。
陽は月影の学校祭の準備でしばらく帰りの時間が
合わない。
薫に説明するも興味がなさそう。
「でもウチのクラスにカップルいたっけ?」
「いないよ、だから男女でくじ引きで
決めるんだって」
「ふ〜ん・・・それ、やる意味ある?」
「わかんない」
ー翌日、HRー
「立候補でも推薦でもいいから決めてくれる?」
出る気がなく我関せずな学校祭実行委員。
「源さんがいいと思いまーす」
「え、」
女子生徒の推薦でどんどん話が広がっていく。
「人前に出るのは慣れてるんでしょ?」
「え、まぁ」
急な問いかけに返すとますます私を推す声。
悪意のない純粋な推薦。
「どうだ?源」
早く決まれ、という面倒くさそうな目。
「わ、かりました。やります」
先生がペンでなにか書き終わった時。
「僕やりた〜い、立候補していい?」
手をあげる薫。
「いいじゃーん、月島。
初めての学祭だから張り切ってるな?」
「わかる〜?せっかくのイベントだから
やりたくってさ」
薫の前の席の男子に茶化されて笑っている。
「じゃあ、源と月島で出すね」
ー夜ー
お風呂あがりにのんびりしていると薫が部屋にきた。
「おじょー様、カップルってどんなこと
するんですか?」
「知らない、誰かとお付き合いしたことないし」
「そうなんだ〜、でも(陽の)ガード固そうだし納得」
「私、そんな固いかな?」
「多分ね」
「でも意外。薫が立候補なんて」
「そうかな?楽しそうじゃないですか」
どうすればいいかは解決してないから響に相談。
「ていうかまんまお嬢様と執事で
いいんじゃない?」
相談したらサラッと帰ってきたら
返事に呆然としても響は続ける。
「月島と渚の仲を一度のコンテストのためだけに
関係を変えるのって難しいよ。
それにカップルにも関係はあるでしょ。
むしろそういうシチュエーションの方が
盛り上がるんじゃない?」
「そう、だね。
・・・そうしようかな。ありがとう、響」
薫にも説明するとわかった〜とスタンプが
返ってきた。
ー当日ー
コンテストまではクラスの出し物である
クレープ販売をしていた。
12時30分。
「源さん、月島くん、そろそろ」
「わかった、行こう、薫」
クラスメイトの声かけで販売をぬけて、体育館へ。
燕尾服の薫、舞踏会と同じパーティードレスの私。
今日だけはどれだけお嬢様と呼ばれても気にしない。
みんなステージの役作りとして捉えている。
狼と赤ずきん、警察官と泥棒とコスプレして
流行りの恋愛ソングで踊っている。
「大丈夫ですよ、おじょー様。
俺がついてます」
「ええ、あなたがいてこころづよいわ」
ステージ袖で差し出された手に重ねて
踏み出す。
ステージの中央、薫は手の甲にキスをして定位置に
手を添える。
に合わせて踊る。
遠くから見たら完璧に見えるが練習したとはいえ
辿々しい薫の動き。
踊り慣れている私には、ほんの少しの迷いも過敏に
感じ取ってしまう。
でも舞踏会の時よりはマシ。
でも少ししたら開き直ったのか、大袈裟に
動き出した。
驚いた私に薫はいたずらを思いついたような表情を
浮かべる。
(もしかして試してる?)


