シャワーを浴びる時に目を瞑ることが怖かったり、
誰かの視線を感じたりそのあとは散々だった。
そしてベットに入っても怖くて眠れず気づけば
横になって1時間も経っていた。
(高校生にもなってホラー見て眠れないとか)
しかもこういう時に限ってお手洗いに行きたくなる。
(このまま我慢して寝ようにも眠れないし)
意を決して部屋を出る。
いつもは気にならない廊下も今はとても暗く感じる。
家鳴りや風で窓が鳴る音にも過敏に反応してしまう。
(早く行って早く戻ろう)
無事に済ませて戻るのも一苦労。
(ここは自分の家なんだから大丈夫)
言い聞かせて歩こうとしたその時、
後ろから肩を叩かた。
「っ、」
声にならない叫びと共に床に座り込んでしまった。
「す、すみません!
驚かせてしまいましたか?」
聞き慣れた声に振り向くと、陽と司。
肩を叩いたのは陽だった。
「は、陽、司も。どうしたの?こんな時間に」
「喉が渇いたので水を飲みに」
「俺は調理場で仕込みをしてました」
「そ、そうなんだ」
と笑って答えた。
「立てますか?」
しゃがんで手を伸ばす陽。
「こ、」
「こ?」
「腰が抜けちゃって、ごめん、」
恥ずかしくて焦りすぐに立とうとするが無理だった。
立てないお嬢様と、何もできない俺
「お嬢様、失礼します」
と司さんが断りを入れてお嬢様を抱き上げる。
いわゆるお姫様抱っこ
「つ、司!?」
驚いてはいるけど暴れたりしないお嬢様。
「すみません。でもずっとあそこにいるわけには
行きませんから」
涼しい顔で歩く司さん。
その後からついていく俺。
(カッコ悪いな)
司さんは男の俺からみてもかっこいい。
高身長イケメンで明朗快活。
調理担当だから当たり前だけど料理の腕は
プロレベル。
和、洋、中華、フレンチ、どのジャンルも
作ることができて抜け目がない。
俺よりも司さんの方がお嬢様の隣に立った方が
絵になる。
(俺と司さんだったら司さんを選ぶのかな)
こんなことを考える自分に嫌気がさす
司さんはベットにお嬢様をおろして布団をかける。
「それではお嬢様、俺はここで失礼します。」
「うん、ありがとう。司」
司さんは何か言いたそうにに視線を投げて部屋を
出て行った。
「お嬢様、もう眠りにつけそうですか?」
「・・・うん」
「それでは俺も失礼しますね。おやすみなさい」
寂しさはあるけど眠りの邪魔をしてはいけない。
ドアノブを引いて部屋から出る、つもりだった。
「お嬢様?」
誰かの視線を感じたりそのあとは散々だった。
そしてベットに入っても怖くて眠れず気づけば
横になって1時間も経っていた。
(高校生にもなってホラー見て眠れないとか)
しかもこういう時に限ってお手洗いに行きたくなる。
(このまま我慢して寝ようにも眠れないし)
意を決して部屋を出る。
いつもは気にならない廊下も今はとても暗く感じる。
家鳴りや風で窓が鳴る音にも過敏に反応してしまう。
(早く行って早く戻ろう)
無事に済ませて戻るのも一苦労。
(ここは自分の家なんだから大丈夫)
言い聞かせて歩こうとしたその時、
後ろから肩を叩かた。
「っ、」
声にならない叫びと共に床に座り込んでしまった。
「す、すみません!
驚かせてしまいましたか?」
聞き慣れた声に振り向くと、陽と司。
肩を叩いたのは陽だった。
「は、陽、司も。どうしたの?こんな時間に」
「喉が渇いたので水を飲みに」
「俺は調理場で仕込みをしてました」
「そ、そうなんだ」
と笑って答えた。
「立てますか?」
しゃがんで手を伸ばす陽。
「こ、」
「こ?」
「腰が抜けちゃって、ごめん、」
恥ずかしくて焦りすぐに立とうとするが無理だった。
立てないお嬢様と、何もできない俺
「お嬢様、失礼します」
と司さんが断りを入れてお嬢様を抱き上げる。
いわゆるお姫様抱っこ
「つ、司!?」
驚いてはいるけど暴れたりしないお嬢様。
「すみません。でもずっとあそこにいるわけには
行きませんから」
涼しい顔で歩く司さん。
その後からついていく俺。
(カッコ悪いな)
司さんは男の俺からみてもかっこいい。
高身長イケメンで明朗快活。
調理担当だから当たり前だけど料理の腕は
プロレベル。
和、洋、中華、フレンチ、どのジャンルも
作ることができて抜け目がない。
俺よりも司さんの方がお嬢様の隣に立った方が
絵になる。
(俺と司さんだったら司さんを選ぶのかな)
こんなことを考える自分に嫌気がさす
司さんはベットにお嬢様をおろして布団をかける。
「それではお嬢様、俺はここで失礼します。」
「うん、ありがとう。司」
司さんは何か言いたそうにに視線を投げて部屋を
出て行った。
「お嬢様、もう眠りにつけそうですか?」
「・・・うん」
「それでは俺も失礼しますね。おやすみなさい」
寂しさはあるけど眠りの邪魔をしてはいけない。
ドアノブを引いて部屋から出る、つもりだった。
「お嬢様?」


