トンネルみたいな水槽のエリアではイルカ、亀、が泳いでいて、暗いエリアは淡く光る水槽でクラゲが揺らいでいたり、カクレクマノミがイソギンチャクに隠れていた。
暁もどこか楽しそうな表情で私は少し嬉しい。
次のエリアは明るい場所で目がチカチカして目眩が
する。
「そこ気をつけて」
「え、」
少し前を歩く暁から段差と同時に忠告を受けるが
すでに遅し。
タイミングを間違えて足を捻って体が傾く。
衝撃に備えて目を瞑る。
「大丈夫?三上さん」
至近距離から控える声に目を開ける。
「あ、暁。ごめん」
肩に触れている手とか、細いように思えて強い体幹
とか意識すると体が熱くなる。
「もう、大丈夫」
サッと離れて心を落ち着かせる。
メールの通知で開くとグループチャットで吉田から。
「そろそろお昼にしない?」
時間は13時10分。
チラッと見ると暁もスマホで確認していた。
「1階のレストラン集合」
レストランで合流して男女で分かれてテーブルに座る
「ねぇ、そろそろ名前で呼んでいい?」
「別にいいけど」
吉田に驚きながらも了承。
「じゃあしーちゃん、」
(名前というか呼び名、ていうか絶対しーちゃんて
ガラじゃない)
「暁くんとどんな感じ?」
「え、・・・別に何もない」
さっきのことが脳裏に浮かんだが振り払った。
「浅田とはどうなんだ?」
「なにもないよ」
「なにも?」
「うん、なにも。
1人でどんどん先に行っちゃうから、ゆっくり
見れなかったんだ。ゆっきーは?」
「私は伊吹くんがぐいぐい引っ張るから
違う意味でゆっくり見れなかったかな」
ゆっきーと呼ばれた木村は乾いた笑いを浮かべた。
「お待たせしました」
注文した料理が並べられる。
(吉田も木村もあまり楽しそうじゃなかった。
暁は元から気が利く。でもそれと楽しさはイコール
じゃないし)
悩んだら止まらず悶々とした気持ちで料理を食べる。
昼食後は全員でイルカのショーを見たり、
ペンギンの餌やり体験をしてスタンプ制覇。
受け付けでスタンプカードを渡すと、水族館
オリジナルキャラクターのキーホルダー。
抱いている貝殻の色は10色。
私は青、暁は紫を選んだ。
木村は桃、吉田はオレンジ、浅田は緑、伊吹は黄色。
最後に売店でお土産を買うことにした。
前の方を歩いていた吉田がゆっくりと下がって
隣に来た。
「しーちゃん、青いの選んだのって暁くん
意識して?」
「いや、別に。なんで?」
ニヤついていた顔は驚きに変わる。
「だって暁くんの目、青だからてっきり」
「ふーん、」
そっぽを向いたしーちゃん。
でもその耳は赤くなっていた。
(しーちゃん、だんだん可愛く見えてきた。
やっぱり恋は人を変えるんだね)
暁もどこか楽しそうな表情で私は少し嬉しい。
次のエリアは明るい場所で目がチカチカして目眩が
する。
「そこ気をつけて」
「え、」
少し前を歩く暁から段差と同時に忠告を受けるが
すでに遅し。
タイミングを間違えて足を捻って体が傾く。
衝撃に備えて目を瞑る。
「大丈夫?三上さん」
至近距離から控える声に目を開ける。
「あ、暁。ごめん」
肩に触れている手とか、細いように思えて強い体幹
とか意識すると体が熱くなる。
「もう、大丈夫」
サッと離れて心を落ち着かせる。
メールの通知で開くとグループチャットで吉田から。
「そろそろお昼にしない?」
時間は13時10分。
チラッと見ると暁もスマホで確認していた。
「1階のレストラン集合」
レストランで合流して男女で分かれてテーブルに座る
「ねぇ、そろそろ名前で呼んでいい?」
「別にいいけど」
吉田に驚きながらも了承。
「じゃあしーちゃん、」
(名前というか呼び名、ていうか絶対しーちゃんて
ガラじゃない)
「暁くんとどんな感じ?」
「え、・・・別に何もない」
さっきのことが脳裏に浮かんだが振り払った。
「浅田とはどうなんだ?」
「なにもないよ」
「なにも?」
「うん、なにも。
1人でどんどん先に行っちゃうから、ゆっくり
見れなかったんだ。ゆっきーは?」
「私は伊吹くんがぐいぐい引っ張るから
違う意味でゆっくり見れなかったかな」
ゆっきーと呼ばれた木村は乾いた笑いを浮かべた。
「お待たせしました」
注文した料理が並べられる。
(吉田も木村もあまり楽しそうじゃなかった。
暁は元から気が利く。でもそれと楽しさはイコール
じゃないし)
悩んだら止まらず悶々とした気持ちで料理を食べる。
昼食後は全員でイルカのショーを見たり、
ペンギンの餌やり体験をしてスタンプ制覇。
受け付けでスタンプカードを渡すと、水族館
オリジナルキャラクターのキーホルダー。
抱いている貝殻の色は10色。
私は青、暁は紫を選んだ。
木村は桃、吉田はオレンジ、浅田は緑、伊吹は黄色。
最後に売店でお土産を買うことにした。
前の方を歩いていた吉田がゆっくりと下がって
隣に来た。
「しーちゃん、青いの選んだのって暁くん
意識して?」
「いや、別に。なんで?」
ニヤついていた顔は驚きに変わる。
「だって暁くんの目、青だからてっきり」
「ふーん、」
そっぽを向いたしーちゃん。
でもその耳は赤くなっていた。
(しーちゃん、だんだん可愛く見えてきた。
やっぱり恋は人を変えるんだね)


