「んん、」
ゴールデンウィーク後の休日。
いつも通りに起きたのに少し眩暈が
する。
体温計で測ると37度3分。
(母さんに言われたばっかりなのに。
とりあえずリーダーに連絡と)
ーリーダー、陽です。
発熱してしまいました。
微熱ですが眩暈もあって念の為、
休ませていただいてもよろしいですか。
俺の代わりをお願いできると助かるのですがー
回らなくなってきた頭で何度も打ち直してやっと文章になったものを送信する。
すぐにリーダーから返信がきた。
ー代わりは引き受けるから今は休めー
と返事に安心して布団を被る。
震える身体を丸めて目を閉じる。
「陽、大丈夫か?」
いつのまにか眠っていて、時計を見ると2時間
経っていた。
「司さん」
「悪いな、起こして」
「いえ」
体を起こすが止められてまた横になる。
「いろいろ持ってきたから」
「ありがとうございます」
サイドテーブルにタオル、飲み物、熱さまシート、体温計など置いてベット傍の椅子に座る。
早速顔と首を拭くが不快感は消えない。
(いっそシャワー浴びたい)
スポーツドリンクをゆっくり流し込む。
「熱、測ってみろ」
「はい」
脇に挟んでしばらく待つ。
「あの」
「ん?」
「今、お嬢様は?」
きょとんとして笑った。
「リーダーと一緒に出かけてる。」
「すみません。司さんだったやることがあるのに」
「謝るな、執事としては陽の方が上だ。
だけど俺より年下なんだから、
たまには頼ってくれよ」
目を細めて額に手を当てる。
(冷たくて気持ちいい)
「さっきまで水仕事してたから冷たいだろ?」
「はい、とても」
体温計を取ってもらい測る。
「38度6分です」
「結構高いな、他は?喉痛いとか」
「喉は平気なんですけど、眩暈がして」
「吐き気は?」
「ありません」
司さんは少し考え、
「ならシャワー浴びるか?」
「え、いいんですか?」
「タオルだけじゃ物足りないだろ?
ここで待ってるから安心して行ってこい」
「ありがとうございます」
シャワーを浴びて寝巻きに着替える。
(すごくさっぱりした)
「おかえり、じゃあまた少し寝てろよ。
食欲はあるか」
「いえ、全く」
「そっか」
毛布を肩までかけてぽんぽんと叩く。
「少し待ってろ」
そう言って司さんは出て行った。
(また戻ってくる、それまで寝てよう)
ゴールデンウィーク後の休日。
いつも通りに起きたのに少し眩暈が
する。
体温計で測ると37度3分。
(母さんに言われたばっかりなのに。
とりあえずリーダーに連絡と)
ーリーダー、陽です。
発熱してしまいました。
微熱ですが眩暈もあって念の為、
休ませていただいてもよろしいですか。
俺の代わりをお願いできると助かるのですがー
回らなくなってきた頭で何度も打ち直してやっと文章になったものを送信する。
すぐにリーダーから返信がきた。
ー代わりは引き受けるから今は休めー
と返事に安心して布団を被る。
震える身体を丸めて目を閉じる。
「陽、大丈夫か?」
いつのまにか眠っていて、時計を見ると2時間
経っていた。
「司さん」
「悪いな、起こして」
「いえ」
体を起こすが止められてまた横になる。
「いろいろ持ってきたから」
「ありがとうございます」
サイドテーブルにタオル、飲み物、熱さまシート、体温計など置いてベット傍の椅子に座る。
早速顔と首を拭くが不快感は消えない。
(いっそシャワー浴びたい)
スポーツドリンクをゆっくり流し込む。
「熱、測ってみろ」
「はい」
脇に挟んでしばらく待つ。
「あの」
「ん?」
「今、お嬢様は?」
きょとんとして笑った。
「リーダーと一緒に出かけてる。」
「すみません。司さんだったやることがあるのに」
「謝るな、執事としては陽の方が上だ。
だけど俺より年下なんだから、
たまには頼ってくれよ」
目を細めて額に手を当てる。
(冷たくて気持ちいい)
「さっきまで水仕事してたから冷たいだろ?」
「はい、とても」
体温計を取ってもらい測る。
「38度6分です」
「結構高いな、他は?喉痛いとか」
「喉は平気なんですけど、眩暈がして」
「吐き気は?」
「ありません」
司さんは少し考え、
「ならシャワー浴びるか?」
「え、いいんですか?」
「タオルだけじゃ物足りないだろ?
ここで待ってるから安心して行ってこい」
「ありがとうございます」
シャワーを浴びて寝巻きに着替える。
(すごくさっぱりした)
「おかえり、じゃあまた少し寝てろよ。
食欲はあるか」
「いえ、全く」
「そっか」
毛布を肩までかけてぽんぽんと叩く。
「少し待ってろ」
そう言って司さんは出て行った。
(また戻ってくる、それまで寝てよう)


