長年のベッド生活のせいか体は枝のように細く60歳とは思えないくらいに老けている。

今は目を閉じて寝息を立てていた。
サイドテーブルにはクスリの空と半分水が残ったグラスが置かれている。

俺はバッグの中からロープを取り出すと、そっと男に近づいたのだった。