私の友達はイジメられている。
「お前マジでいらねぇ!」

「このクラスから出てけよ」
それは壮絶なイジメで、毎日毎日殴る蹴るの暴力まで受けるようになっていた。

それでも友達は毎日同じ席に座り、毎日授業を受けている。
「ねぇ、大丈夫?」

放課後になるのを待って私はようやく友達に声をかけることができた。
クラスメートたちがいる中では、なかなか話しかけることができない。

自分がターゲットになってしまうかもしれないという恐怖心が、どうしてもつきまとってしまう。

こうして誰もいないときにだけ声をかけるなんて卑怯者だと自分でも思う。
だけど、今自分にできることはこれくらいのことだった。