祈るような気持ちでコール音を聞いて、相手が出た瞬間に叫んだ「た、助けてくれ……!」それはついさっき職員室で自分が聞いた電話の声と同じものだった。


聞いたことがある声、それは自分自身の声だったのだ。
そして男の足音は美術室の前で止まった。