どの人も手足をロープで拘束されていて、その場から動けないでいる。

「こ……これって……」

「これが私の1番のコレクションなの。みんな、前の学校で仲が良かった子たちだよ」

涼子はそう言って私に向きなおる。
その手には太い針が握りられている。

私は咄嗟に出口へと走った。
けれど鍵がかかっていてドアが開かない。

鍵穴に差すための鍵がない!
「また、新しいコレクションが増えちゃうなぁ」

真後ろから涼子の歌うような声が聞こえてきたのだった。