浩二がひとつひとつドアを開けて確認していくが、とくに問題はなさそうだ。
さっき言ったとおり1階のほうがよほどヒドイ有様だ。
「2階には幽霊が出るから、みんな来ないんだよ」
倫子が身を寄せてきてつぶやく。
そして強く身震いをした。
「ねぇ、ちょっとトイレに行きたくなっちゃった」
「今? コンビニまで我慢できないのか?」
「無理だよ」
「仕方ないな。水は流れないだろうけど、ここのを借りるか」
「うん。そうする」
よほど我慢していたのだろう、倫子はトイレのドアを開けて中に飛び込んだ。
その瞬間浩二は「ん?」と、首をかしげる。
ここは確か2階だったよな……?
その瞬間、冷たい手が浩二の首筋をなでた。
さっき言ったとおり1階のほうがよほどヒドイ有様だ。
「2階には幽霊が出るから、みんな来ないんだよ」
倫子が身を寄せてきてつぶやく。
そして強く身震いをした。
「ねぇ、ちょっとトイレに行きたくなっちゃった」
「今? コンビニまで我慢できないのか?」
「無理だよ」
「仕方ないな。水は流れないだろうけど、ここのを借りるか」
「うん。そうする」
よほど我慢していたのだろう、倫子はトイレのドアを開けて中に飛び込んだ。
その瞬間浩二は「ん?」と、首をかしげる。
ここは確か2階だったよな……?
その瞬間、冷たい手が浩二の首筋をなでた。



