さくらの花に、愛を込めて。

それからというもの、ロスマン帝国は、
見違えるほどの発展を遂げました。


ソラ王、そして、さくら王妃によって、
平和をこよなく愛する、慈愛に満ちた国となりました。

そして、さくら王妃の髪は、
もう二度とピンク色になることはありませんでした。

でもその代わり……



さくら「今年も、満開に咲き誇っていますね…」



さくら姫がソラ王子と出会った季節。
初めて、恋に落ちたあの季節。


そう…

春になると、
満開に咲くサクラの花。

すぐに枯れてしまうと言われていたあの木が、
今は、数えきれないほどに咲き誇り、
美しい桜並木を作りだします。


この世界に、純粋な愛と癒しの心がある限り、
その心の数だけ、サクラの木はきれいなピンク色の花を咲かせるのです。


さくら「迷いも、憎しみも、ねたみも、すべてが愛おしい。今年も、ありがとう…」



さくら王妃は、微笑みながら、
窓から舞い込んできたサクラの花びらに、
優しく口づけをしました。


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”なぜ、桜が春に咲くか、知っていますか?
なぜ、桜が綺麗なピンク色なのか、知っていますか?____”


これは、地球が生まれる少し前の、小さな星の小さな国の
奇跡の物語…。


_______END