さくらの花に、愛を込めて。

サアァァ……

心地よい風が吹き抜け、
まばゆい光が、さくら姫とお姫様を包み込みました。



____

______………


ソラ「まぶしい……」

突然、輝いた光の渦に、ソラ王子は思わず目を閉じました。

瞼を閉じたはずなのに、
目の前には、さくら姫が小さな小さな女の子を抱きしめている様子が見えました。

ソラ「……さくら姫……」

それは、あまりにも温かく、美しく、儚い光景でした。


__……

光が徐々に収まり、
ソラ王子は、目を開きました。


ソラ「……な、なんだこれは…」

そして、目の前に広がる光景に驚きました。



ソラ「サクラの花の色が……変わっていく…」


なんと、真っ赤な色をしていた花びらが、
徐々に、薄くきれいなピンク色に変わっていくではありませんか。
その色は、まるで、さくら姫の髪の色のよう。

そして、キラキラと光りが辺り一面に広がり、
サクラの木によって、血を吸われてしまった人々へ降り注ぎました。
すると、倒れていた人々が、目を覚ましたのです。


ソラ「これは…奇跡が起きたのか…」


_____サクラの木は、
きれいなきれいなピンク色の花を咲かせていました。


それはまるで、
さくら姫が、怒りや憎しみに燃えていた赤い花びらを
解きほぐしているかのようでした。



辺り一面が、ピンク色の花びらと、
キラキラした光に包まれ、
どんどんと人々が癒されていきました。


___しかし…





さくら姫は、目を覚ましませんでした。