さくらの花に、愛を込めて。

グイッ_


さくら姫は、ソラ王子の腕を引き、
自分の傍へ引き寄せ、


ソラ「…!」


ソラ王子の唇へ、口づけをしました。


そして、

さくら「ソラ王子、あなたの笑顔は、わたくしがお守りいたします。」

そう言って微笑むと、
サクラの木が伸ばした鋭い枝に向かって両手を広げ、
ソラ王子をかばったのです。


グサッッ__


サクラの木はその鋭い枝で
そのまま、さくら姫の体を貫きました。


ソラ「ッさくら姫、さくら姫ぇ…!!」

ソラ王子は慌ててその枝からさくら姫の体を引き抜き、横たわらせました。
しかし、枝はすでに体を貫通していました。

ソラ「そんな……そんな…」

あまりのショックに、ソラ王子は、言葉を失っていました。

さくら「…ソラ…王子。」

さくら姫は、ゆっくり、ゆっくり話し始めました。

ソラ「すまない……私をかばってあなたがこんなことに……」

さくら「突然、ごめん……な…さい……どうか…、悲しま…ない…で。」

そう言って、ソラ王子の手を握ると、

さくら「サクラ…の木の…根元に、わたくしを…連れて行って…いただけますか…?」

ソラ「……なんだと…?どうして…」

さくら「…どうか……お願い…いたし…ます」

必死にそう言うさくら姫をみて、
ソラ王子は、言う通りにすることにしました。
そして、さくら姫を抱きかかえ、
顔を上げました。

すると、

サクラの木「うぁぁぁ……」

さくら姫を貫いたサクラの木に異変が起きていました。
なんと、貫いた枝の先が、さくら姫の血液によって溶かされているのです。

ソラ「どういうこと…だ…?いや、それよりも今は…_」

その隙に、ソラ王子は
さくら姫をサクラの木の根元に連れていきました。


さくら「…ありがとう…ございます。わたし…を、根元に…寄りかからせて…いただけますか?…」


___スッ…

ソラ王子は言われるがまま、
さくら姫を根元に寄りかからせました。


そして、さくら姫は、
優しく、優しく、木の根元を撫で始めました。


さくら「大丈夫。……大丈夫よ。」

………

さくら「……あなたは、一人じゃないわ。私も、私も同じなの。」


スッ__……

さくら「ずっと、一人で、自分の醜い心と闘っていたのですね。」


さくら姫はそう言うと、


_ポタッ…



涙を流しました。

その瞬間、さくら姫が首にかけていたペンダントが光り輝き、
さくら姫とサクラの木を包み込みました。

パァァァァ…


ソラ王子「……これは、一体……」


___
________……