さくらの花に、愛を込めて。

__ニクイ…ニクイ………、、、、…


………シイ……”



____
__________…


さくら「…ここは…」

瞼を開くと、そこには見覚えのある天井が広がっていました。

さくら「まさか…」

鏡をみると、
そこには、さくら姫が映っています。

さくら「戻った…の…?」


サクラの木の悪夢から覚めた瞬間でした。


さくら「本当によかった………」

さくら姫は、心から安堵しました。


しかし、喜びもつかの間…


__キャァァァッ!!!

窓の外から、けたたましい叫び声が聞こえてきます。
それも、1人ではなく、大勢の。


さくら姫が、慌てて窓の外を見ると、

さくら「……!そんな…」


あのサクラの木が、
城内の人間の血を吸いながら暴れているのです。
血を抜かれた人々は、次々に倒れていきます。


さくら「…なんてことっ…止めなきゃ…!」

さくら姫は、
部屋の外に飛び出しました。

そして、サクラの木がいる場所へ、
無我夢中で走っていきました。



その途中、

ソラ「さくら姫…!」


ソラ王子も、城の異変に気づき、
白馬に乗ってサクラの木のもとへ向かっていました。


__さぁ、乗って。
ソラ王子は、さくら姫を馬に乗せると、


ソラ「サクラの木の様子が急変し、見境なく血を吸って暴れているようです。…これまでこんなことはなかったのに……」

顔を歪めてそう言いました。


さくら「……」


”__ニクイ…ニクイ………、、、、…


………シイ……””

頭の中に流れてきた声。

さくら姫はその言葉をよく思い出そうとしていました。
一体、何を伝えようとしていたのか、を。

____
_____…


_ザザッ…


ようやく2人は、暴れているサクラの木の前にたどり着きました。

一度にたくさんの人間の血を取り込んだ木は、
いつもの何倍も大きくなっていました。

ソラ「…サクラの木よ!なぜ、突然こんなことをするのだ…!言われてきた通りに血を与えていたはずだぞ…!」


サクラの木「ウルサイ……!気が変わったのだ。もう、すべてを取り込み、何もかも消し去ってくれる。」


ソラ「なんだと……?」

サクラの木は、ソラ王子の言葉にも聞く耳を持たず、
どんどん人々を襲っていきます。


さくら「お姫様……」

そんなサクラの木を見て、
さくら姫は思わずつぶやきました。

そのとき、

キィンッ__……

さくら姫の頭の中に、
あの声が流れてきました。

何度も、何度も聞いた、あの声が。

”__ニクイ…ニクイ………、、、、…


………シイ……””


さくら「…誰…?何を言っているの…?」


”__ニクイ…ニクイ………、、、、…


………シイ……




__サミシイ…………””



さくら「…!」


その言葉を聞いたとき、
さくら姫の頭のなかで、
この状況を解決する、
唯一の方法が思い浮かびました。



サクラの木「王子、ロスマン帝国王家一族は、お前の代で最後だ。死ねぇ……!!」

いよいよ、サクラの木の花が、鋭い枝を伸ばし、
ソラ王子を襲おうとしました。


そのとき__