さくらの花に、愛を込めて。

突然の出来事に、
さくら姫は茫然としていました。

そしてゆっくり起き上がると、
ベッドの上に正座で座り、サクラの木が言っていたことを思い出しました。

「2人を崖から突き落とすなんて…そんな恐ろしいこと…」


__”ソラ王子の心を再び手にしたいと思わないか?”


さくら姫は首をブンッふり、

「それではサクラの木の思うつぼだわ…!」

心を強く保とうと、自らを奮い立たせました。


でも、同時に、
このまま一生、マリーとして2人の幸せな様子を見守っていく自信がない、
とも考えていました。


「傍にいると、どうしても苦しくなってしまう。でも、離れればこの気持ちは消えてくれるのかしら…」

黒く醜い気持ちを抱く自分に戸惑うさくら姫。
出口が見えない、長い長い迷路のなかを、
必死に歩いているような感覚。


「……こんな時、一体どうすればいいの……。誰か…教えて…。」


__ポタッ


ずっとこらえていた涙が、
頬を伝い、流れました。


そのとき__


_キラッ


さくら姫の脳裏で
何かが光りました。


「あれ……」

それと同時に、ある違和感を覚えました。


「__ペンダント……」