さくらの花に、愛を込めて。

そして気づいてしまったのです。

さくら姫とマリーが入れ替わったのではなく、
自分がマリーになってしまったということに。
そして、さくら姫は変わらずに、存在しているということに。

「……そんな……」


あまりに突然の出来事に、
さくら姫は言葉を失いました。


「……どうしたの?マリー、なんだか顔色が悪いわね……少し横になったら…」

目の前の彼女は、心配そうにのぞき込みます。

「……申し訳、…ございません…さくら姫。…」


さくら姫は、精一杯の声で言いました。

「……お言葉に甘えて、少し部屋に戻らせていただきます。…」


さくら姫は、再びあの部屋に戻り、ベッドに横になりました。
本物のマリーは無事なのか。
そして、これからどうしていくべきなのか。
状況を整理してきちんと考えなければいけない、と心の片隅で考えながら、瞼を閉じました。


___本当の地獄が、待っているとも知らずに。