さくらの花に、愛を込めて。

__…翌朝。


パチッ

「………」

さくら姫が目を覚ましました。
しかし、自分の部屋の天井ではないようです。

「ここは…どこかしら…」

そう声に出したとき、
さくら姫は驚きました。



____自分の声ではなかったからです。



「どういうこと……」


慌てて、起き上がると
ベッドの前に置いてあった姿見に、自分の姿が映りました。


「……!」



そこに映っていたのは、


「…マリー?」


侍女のマリーだったのです。


「これは一体…」


そのとき、

___”では一つ、試させてくれないか?”


さくら姫は、昨晩の出来事を思い出しました。
もしかすると、これは、あのサクラの木の仕業なのかもしれない、と思い、
いくばくか冷静さを取り戻しました。

あのサクラの木が、自分とマリーの中身を入れ替えてしまったのだ、と
さくら姫は考えました。