さくらの花に、愛を込めて。

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_____次の日。


さくら姫は、昨日見た夢のことを、
ソラ王子に話しました。

ソラ王子はその話を聞いて大変驚きました。
そして、さくら姫にこう言いました。

ソラ「もし、さくら姫の話が真実だとすると、私たちには、その醜い心を持った魔女の血が流れている…ということになる。」


ソラ「もしかすると…私たち一族が滅びることで、この呪いが断ち切れるのか…」

しかし、さくら姫はソラ王子の言葉を遮り、言いました。

さくら「いえ、それは違います。ソラ王子。一番大切なのは、お姫様のお気持ちを解放して差し上げること。そして、その責任が、ロスマン帝国の血筋である皆様にある、ということだとわたくしは感じております。たとえあの木が皆さまの死を望んでいたとしても、その道は間違っているように思うのです。」

ソラ「……気持ちを解放…。でもどうすれば…」


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あの夢を見てからというもの、
さくら姫は、定期的に”お姫様”の過去の様子を、
夢に見るようになりました。


魔女の一件に見舞われる前の純真無垢なお姫様。
魔女に騙さてしまったばかりのお姫様。
すっかり変わりは果ててしまったお姫様。

さくら姫は、
色々なお姫様を夢にみました。

そんなある夜のこと。

___”さくら姫…。”


ベットで眠りについていたさくら姫を
誰かが起こしました。


さくら「誰かしら…」

瞼を開くと、なんとそこには、
あのサクラの木が浮かんでいました。

さくら「…これは一体……」


サクラの木「さくら姫。…ソラ王子が愛おしいか?」

サクラの木は、
真っ赤な花を揺らしながら、
さくら姫に問います。

さくら「……はい。大変お慕いしております。」

さくら姫は、素直に答えました。

サクラの木「何があっても、愛し続けられるか?」

さくら「…はい。」

サクラの木「ほう……。そうかそうか…。では一つ、試させてくれないか?」


さくら「試す……?」


サクラの木「お前のその気持ちが本物なら、乗り越えられるだろう。」

意味深な言葉を残し、
サクラの木は闇に消えていきました。

その直後、さくら姫は強い眠気に襲われ、
そのまま眠ってしまいました。