さくらの花に、愛を込めて。

さくら「…あのガゼボだわ…」


あの日に見た、ガゼボ。
そしてそのガゼボの奥に、


サァァァッ___

風もないのに揺れる、
真っ赤な花をつけた”サクラの木”が立っていました。


さくら姫はその木に近づきました。

ゾクッ_

やはり、嫌な空気が漂っています。


それでもさくら姫は、その木にさらに近づきました。

改めて近くでその木を見たとき、
『血を抜かれるかもしれない、命が危ないかもしれない。』
そんな考えがよぎるよりも先に、さくら姫は思ったのです。

”なんだか、この木、とても悲しい、”と。

先ほどの夢は、
この木の過去の物語なのでは、とさくら姫は思いました。

もしそうだとしたら、
この木は、あのお姫様……?


そう思ったとき、さくら姫は無意識に、


ソッ__


その木に優しく触れていました。

すると、

パァァァァッ…
急に赤い光が、さくら姫を包み込みました。

そして、

__ニクイ…ニクイ………、、、、…


暗く、悲しい声が、頭の中に流れてきました。


あぁ…やっぱり、
この木は、夢でみたあのお姫様なんだ…と、
さくら姫は確信しました。


そして、その木を撫でながら、言いました。

さくら「悲しかったですね。辛かったですね…。どうか、あなたが安らかに眠りにつけますように…」


すると、


___ウルサイッ!!!!!!!


ッカッ!!


さくら「きゃっ!…」


サクラの木は怒ったように光り、
さくら姫を跳ねのけました。


そして、消えてなくなっていました。


さくら「……お姫様……」