さくらの花に、愛を込めて。

ソラ「あの木の傍であなたに会ってからというもの、私はたくさん考えました。なぜ、さくら姫はあの木が見えたのか。この状況を解決する糸口が見つかるかもしれない…とも考えました。」


”でも”___と、ソラ王子は続けます。

ソラ「それと同時に、あなたを巻き込むことになるかもしれない、とも思いました。何もしらない、隣国のお姫様。ただ命を奪うよりも、この出口の見えない呪いと向き合うほうが、遥かに残酷だ、とも思いました。ですが……」




__ザッ


今度は、ソラ王子が、
一歩前に出て、さくら姫をまっすぐに見つめると
こう言いました。


ソラ「今日のあなたの勇気ある言葉に、私は救われました。あなたのそのまっすぐで美しい瞳に、希望を思い出したのです。」

さくら「……!」

さくら姫がずっと見たかった笑顔、
優しく、慈愛に満ちたソラ王子の笑顔。

それが、今目の前にありました。


ソラ王子は、さくら姫の前にひざまづき、
言いました。

ソラ「さくら姫。私と一緒に、呪いと戦ってくれませんか?」

さくら「……もちろんです!」


夏を告げる、さわやかな風が、
2人を包み、吹き抜けていきました。