さくらの花に、愛を込めて。

ソラ王子は、しばらく考え込み、
沈黙が続きました。

そして、

消えそうな声でこう言いました。


ソラ「__あなたは、私が怖くないのですか?私はあなたを殺そうとしたのに。」

そう言うソラ王子の目には
不安が溢れていました。

そんなソラ王子に、
さくら姫は優しく言います。

さくら「…あんなに優しい目をしたあなた様を、どうして怖いと思えましょう。」

”怯えないで、信じて。”そう語りかけるような、さくら姫の美しい瞳に、
ソラ王子の心は少しずつ解きほぐされていきました。


ソラ「……ありがとう。さくら姫。」


ソラ王子は、決心したように、
こぶしを握り締め、言いました。


ソラ「少し、長くなりますが、聞いてくれますか?」

そして、ソラ王子は、
話し始めました。


_____

_________……

ソラ「この国は、”呪われたサクラの木”によって、支配されています。」

さくら「…呪われた…サクラの木…?」

さくら姫は、すぐにあの禍々しい雰囲気を漂わせる、
赤い花を咲かせる木を思い出しました。


ソラ「…はい。先日、さくら姫様が”見える”とおっしゃっていた、あの木でございます。」


ソラ王子は続けます。


ソラ「あの木は、今から100年ほど前に、誕生したと言われています。”呪われている”と言われる理由は、___」



ソラ「___あの木が、人の血を養分にするからです。」


その言葉を聞いて、
さくら姫は、言葉を失いました。