バレンタインと恋の魔法

「次はね、お化け屋敷!ここのお化け屋敷めっーちゃ怖いんだって!」


「あはは、その前にちょっと休憩しようか」



たくさん乗り物を回っているうちに、いつの間にかお昼時を過ぎていた。


流くんと近くのお店に入ってハンバーガーのセットを買って座る。



「咲良は彼氏とか好きな人とこういうとこ来たりしないの?」



ポテトをつまんでいると、唐突に流くんがそんなことを聞いてきた。



「…え!?来ないよ、彼氏なんていないし…」


「ふーん、そうなんだ」


「り、流くんこそ、彼女できたり…」


「してないよ。いたら咲良と来ないしね」



何気ないその一言に、胸がちくりと痛む。



流くんは昔からすごくモテていた。


高校生の時は彼女が何人かいたりしていたけどあまり長続きもしていなくて、大学生になってからはずっと作っていないみたいだ。


だけど流くんが作ろうと思えばすぐできちゃうだろうし、そうしたらこうやって会うことすらできなくなるだろう。


…それは嫌だな…。



「…ん?あー!流星じゃん!」