1部の女の子たちかはモテるけど。
私はむしろ湯田くんが苦手なほう。
湯田くんのことを、
好きな子に、頼んだ方が絶対いいと思うから。
「〜〜っ、私には役不足過ぎますっ‼︎」
私なりに、やんわりと断った..................
ハズだったのに。
「じゃあ、川原さんが、
マフラーの代わりになってくれる?」
「まっ、マフラー............?」
「うん。僕のマフラーね、
ボロボロになっちゃったから」
私が原因で、糸がほどけて、
ボロボロなってしまったマフラーを見せてくる湯田くん。
(うっ、そ、それを出されたら断れない...っ、)
「...............ぅ、わ、分かりました。
私、湯田くんのマフラーになります、」
初恋が叶わずに失恋したのに。
私は、苦手な男の子、
─────湯田くんのマフラーになりました。