メガネをはずしちゃいけません!

急いで私は、彩香と一緒に正面廊下へ向かった。

そして、そこには、
見るも無残にカッターで切り付けられた自分の写真があった。


美奈「……っ。」


心臓が、痛い。
何者かの強い憎しみを、直接向けられた感覚。


彩香「…美奈…、もしかして…」


彩香も同じことを思ったのだろう。
あの手紙の差出人が、ようやく仕掛けてきた、と。



美奈「…彩香、プロフィール写真、新しいのに貼りかえられるかな。」


彩香「え…それはもちろん!すぐに印刷して差し替えるよ!」

そういって彩香は切り付けられた写真を剥がした。


美奈「ありがとう。よろしくね。」


彩香は一瞬驚いたような顔をしたが、
すぐに私の目を見て、

彩香「…うんっ!まってて!今持ってくるから。」


と、言いながら駆け出して行った。


…負けてたまるか。
昨日誓ったばっかりなんだから。
私は、まだ諦めないって。


そう気持ちを奮い立たせ、
懸命に今できることを考えた。