メガネをはずしちゃいけません!

相沢「それとさ…」


少し遠慮がちにこちらをみる相沢くん。


美奈「どうしたの?」


相沢「……その…山神帝と、デートしたんだろ…?」


あ……
そういえば、…
音楽室での会話で、
先輩がそのことを口にしていた気がする。


美奈「……うん…お詫びにどうしても…って言われて遊園地に行ったんだ…」


相沢くんの気持ちを知ってしまった今となっては
どことなく気まずい。



相沢「…その…美奈がよければ、だけど…俺とも…デートしてくれない?」



美奈「え…?」


突然の提案に
思わず聞き返してしまった。


ピタッ__


相沢くんが立ち止まり、
私のほうをまっすぐ見る。



相沢「もっと美奈のこと、知りたいし、美奈にも俺のことを知ってほしいんだ。」


顔を赤らめながらも、
真剣にそう言う相沢くん。



…どうしよう…。
私、これ以上相沢くんと一緒に過ごして、
心臓が爆発したりしないだろうか……


慣れないことをしすぎて
そろそろキャパシティが限界な気もする。


でも…


それ以上に、私自身が、
もっと相沢くんのことを知りたいと思っているのも事実だ。


恋愛経験が乏しい私でも、
相沢くんに対して、良い印象を抱いていることくらいはわかっている。


その先に進む覚悟が私にあるのかどうか、
私のこの気持ちが、本当に恋と呼べるのかどうか…。


色々と確かめるためにも、
もっと彼と過ごす時間を増やすべきだろう。



美奈「……私でよければ…ぜひ、…よろしくお願いします…」



だから、私は、
そう答えたのだった。