メガネをはずしちゃいけません!

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________…


突然の言葉に、
思考が追いつかない。


…相沢くんが、私を好き…?
どうして、そんな風に思ってくれているんだろう。
…こんな…地味メガネ女子を、
相沢くんみたいに心も見た目もきれいな人が……


そんなネガティブ思考が脳内を駆け巡る。


でも、はっきりしているのは、
相沢くんが冗談を言っているのではないということ。
そして、これが夢ではない、ということ。



相沢「……ごめん…、急に…。美奈が悩んでるのを分かってて、悩みの種を増やしてしまって…」



美奈「…そんなことないよ…!ただ、…驚いちゃって…」


……聞きたいことは山ほどあるけれど、
今私がやるべきことは、相沢くんの気持ち…そして
自分の気持ちに向き合うこと…だよね。



相沢「……すぐに返事が欲しいわけじゃないんだ。
でも…俺にとって美奈は大切な存在だってことは、忘れないでいてほしい。」



相沢くんが、少し顔を赤らめて一生懸命にそう伝えてくれた。
その姿が、本当にまぶしくて、優しくて、
心がなんだかくすぐったい。


フワフワするような、ドキドキするような…
初めての感覚だ。


時間差で…かあぁぁ…と顔が熱くなっていくのを感じた。


美奈「……ありがとう…。」



相沢「あと、…」



美奈「え…」


グイッ___

ふいに相沢くんが
私の腕を引いて、抱き寄せたかと思うと



相沢「…もう俺、我慢も遠慮もしないから、覚悟しておいて。」


耳元でそう言った。



美奈「…っ/// え…それってどういう…」


ただでさえ赤い顔が、もっと赤くなり
今にも火を噴きそうだ。


相沢「どうって…そのまんまの意味だよ。」


相沢くんは、はにかんだように笑って言った。


だめだ……胸が苦しい。なにこれ。


相沢「あと…山神帝のことで悩んだときは、いつでも俺に頼って。俺は美奈の味方だから。一人で抱え込まないこと。」


ポン…と、私の頭を撫でながら
相沢くんは続ける。


……本当に、優しい。神様かなんかなのだろうか。



美奈「……ありがとう…」






……ちゃんと向き合わないと。いろんなことに。



相沢くんの優しさを感じながら、
そう心に誓ったのだった。