メガネをはずしちゃいけません!

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それからほどくなくして、店員さんがやってきた。

店員「おまたせいたしました。オムライスとハンバーグでございます。」


さすがファミレス。
あっという間に料理が完成したようだ。
久しぶりに来たからか、思っている以上に早く感じた。



すると、


相沢「想像以上に早かったな。」


と驚く様子の相沢くん。
どうやら、私と全く同じ気持ちだったようだ。


美奈「ふふっ…そうだね…」


同じタイミングで同じことを考えていたと思うと、
なぜかそれがたまらなくおかしくて、
自然と笑顔がこぼれた。



……

……今なら、話せそう。
これまでのことを、ありのまま。




美奈「……相沢くん、あのね…。」



私は、勇気を振り絞って、
山神帝とのこれまでのこと、沙羅さんのこと、
そして、私が音楽室で泣いてしまった理由、
すべてを話した。

話をしている間、相沢くんはただ黙って、
でもうなずきながら、最後まで真剣に話を聞いてくれた。




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________…




美奈「……というわけ、なんです…」


相沢「………」


相沢くんは、険しい表情で、
オムライスがキレイに無くなったの空の皿を見つめて黙っていた。



美奈「ごめん…一気に話しちゃったから…」



……どうしよう…
困らせてしまっただろうか…
こんな重い話を聞かされても、
どう反応していいか分からないよね………


私は、話をしたことを少し後悔した。
いくらなんでも情報量が多すぎたのだろう。



相沢「…美奈……俺……」



美奈「…え…」



急に相沢くんが顔を上げたかと思うと、
真剣なまなざしでこちらを見つめている。



相沢「……いや…、なんでもない…。」



しかし、そのまま話すのをやめてしまった。



…何を言いたかったんだろう…。



相沢「話してくれてありがとうな。…俺にできることがあれば、頼ってほしい。」


そういって相沢くんは笑った。
でも、なぜかその笑顔が、何かを抑え込んでいるような、我慢しているような
なんとも言えない表情に見えた。


美奈「こちらこそ、聞いてくれてありがとう。話をしたら少しすっきりしたよ。」


相沢「それなら…よかった。」