メガネをはずしちゃいけません!

美奈「相沢くん…。」



相沢「…ん?」



今度はちゃんと、彼を信じよう。
きっと大丈夫。


そう思い、まっすぐに相沢くんを見て、

美奈「話、聞いてくれる…かな。」


そう伝えた。


その言葉に、相沢くんは、


相沢「もちろん。」

ただそう一言、答えてくれた。


その時の表情が、
なぜかすごくうれしそうで、
柔らかく感じたのは
私の気のせいなのだろうか。



美奈「ここじゃあ、学校も近いし…少し場所を変えようか。」


相沢「あぁ。」




__ザッ……



相沢くんはふいにブランコから立ち上がり、
私の正面に立った。



相沢「美奈…」



美奈「…え…?」



相沢「……ありがとうな。頼ってくれて。」



美奈「…っそんな!お礼を言うのは私のほうだよ…こちらこそ、いつも助けてくれてありがとう。」


相沢くんがそばにいる。
たったそれだけのことなのに、
さっきまで鉛のように重かった心が少し軽い。


本当に不思議だ…



__スッ


相沢くんは、私の頭に手を置き、



相沢「そっか。…力になれていたならよかった。…」


優しく微笑みながらそう言った。



美奈「……っ」


__かぁぁぁ……


その笑顔があまりにも輝いて見えて、
顔に熱が帯びる。


美奈「そ、それじゃ……行こうか…」


私は慌ててそう言って、
公園を後にしたのだった。