メガネをはずしちゃいけません!

相沢「さっき、音楽室にいたよな。」

え……

相沢「美奈達が、あいつと一緒に音楽室に行くところ、見ちゃって…」


相沢「様子が気になって、話、聞いてしまった。勝手なことして、ごめん…」


あの話を相沢くんに聞かれた…?
先輩にいったことも?泣いてしまったところも見られた…?



美奈「そっか…」



彼のことだから、
いつものように心配してくれたんだろう。
びっくりはしたけど、
今更隠すようなこともないのは事実。


相沢くんには、これまで、
先輩がらみでたくさん助けてもらった。
知る権利だってあると思う。



美奈「…大丈夫。気にしないで。むしろびっくりしたでしょ…なんかごめんね…ごたごたしてて…」



相沢「…俺にできること、あるか…?」


心配そうに、
そして遠慮がちにそう聞いてきた相沢くん。




美奈「……」



___”大丈夫”



いつもの私ならそう答えただろう。


でも、なぜか私は今、
相沢くんに聞いてほしかった。


話したかった。
自分の今の本当の心の中を。


だって彼なら、
ちゃんと聞いて受け止めてくれると思うから。