メガネをはずしちゃいけません!

無事撮影も終わり、プロフィール内容もある程度固まり、

彩香「よし!あとは、私が細かいところ手直しして、明後日に備えておくね♪まかせて!」


と、彩香のやる気満々の言葉で打ち合わせは幕を閉じた。


美奈「うん、ありがとう。よろしくね。」



明後日、いよいよ写真とプロフィールの公開か…。

ここまで彩香のおかげで、かなりトントン拍子で進んでるけど、たくさんの候補の中で選んでもらう投票となると、少し緊張する。


私は、ちゃんと選んでもらえるのだろうか。
いや、そもそも10位以内に入ることは夢ならまた夢だと思うけど、0票でした、なんてことにだけはなりたくない。


せっかく彩香が、
こんなに一生懸命になってくれてるんだから。


彩香「美奈…、緊張してる?」


どうやら、あれこれ考えていたのが顔に出てしまっていたようだ。


美奈「…少しね。うまくいかなかったらどうしようって…」


彩香「そっかぁ。ありがとうね。」


美奈「え?」


彩香「だって、それだけ美奈も本気で向き合ってくれてるってことだからさ。」


……そっか…


本気だから、緊張もするし、怖いんだ。


彩香「これまでの美奈はさ、どこか諦めていろんなことを達観して、感情はなるべく出さないで、安全な場所を探してるみたいだった。」


美奈「……」


彩香「でも、今の美奈は変わったよ。前よりずっと表情がカラフルで、キラキラしてる。人間らしい!」


…変わった…私が?


彩香「心配しなくても大丈夫だよ。うまくいくとか、いかないとか、そういうことが大事なんじゃないんだ。」

そして、彩香は私をまっすぐ見てこう言った。


彩香「この経験こそが、すでに私にとってかけがえのない財産だから。だから、本当にありがとう、美奈!」




……ほんとに、彩香には敵わないな。

私は、なんて素敵な友達を持ったんだろう。



彩香は私が変わったと言ってくれたけど、
変えてくれたのは、彩香だよ。


彩香のそのまっすぐな想いに、
私は助けられてるんだね。


彩香「まぁ、あれだね。」


美奈「え?」


彩香「いろんなトラブルはあったけど、山神帝と接触した影響が大きいのかもね♪」


ん?ちょっとまって。
私は今さっき、彩香さんの力だという納得できる答えを見つけたばかりなんですが。


美奈「あいつは関係ないよ。」


そう。私は私。
山神帝が、たとえ私じゃないだれかと私を重ねていても、関係ない。


影響なんか、受けない。


彩香「ごめんごめん、酷い目にあってるもんね。今のは忘れて!」


美奈「ほんとだよ!勘弁して。」


そう言って私たちは笑い合いながら
後片付けをして、そのまま解散したのだった。