メガネをはずしちゃいけません!

電車から降り、歩いて10分。


美奈「わぁ…」


楽しそうなBGMが流れる、遊園地に到着。


帝「ここ、最近できたばっかりらしい。」


美奈「そうなんですか…」


…人が多い。


オープンしたばかりで、
さらに土曜日ということもあり、
遊園地は尋常ではないほど混んでいた。


…乗り物に乗るの大変そう…

少し憂鬱になりかけていると


帝「なに不安そうな顔してんだよ。これを見てみろよ。」


先輩がそう言いながら
なにやらカードを取り出した。


美奈「…何ですか、それ。」


帝「…ゴールドクラスフリーパスカード。」

…呪文?


帝「実はここの遊園地のオーナー、俺の叔父さんなんだよ。」


美奈「え!」


イケメンな上に、そんな親戚までいるのか!


世の中どこまで不公平なんだ。


帝「このカードを係員に見せれば、並ばずにアトラクションに乗せてもらえるらしい。」


…す、素晴らしい。


美奈「先輩、ちょっと見直しました。」


帝「おい、そこは惚れ直しました、だろ。」


美奈「惚れていないのでそれはないですね。」


帝「そんな口聞くなら、連れてってやんねぇーぞコラ。」


美奈「う゛…」


それは嫌だ。


すると
その言葉で真剣に悩む私を見て


帝「っぷ…バーカ。冗談だよ。」

そうやってまた、柔らかく優しい笑顔を向けてきた。


美奈「ッ…」


ドキンッ…


っあーもう!


だから違うって!!



…てか、いまさらだけど


私、こんなイケメンと2人で遊園地歩いて大丈夫なんだろうか…


傍から見たらどう見てもカップル。
当然、先輩は注目の的であるわけだから
必然的に私も目に入るはず。


つまり、

『わー!見てあのイケメン!!てか彼女地味!ブサ!釣り合ってなさすぎでしょ!』


とか言われるのがオチじゃない!?


そう考えると急に
不安になってきた。