「え?明日?空いてるよ?」
一颯さんの家にお世話になってから2週間が経ち、瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃんの家に移るまで残り3日となった金曜日。学食でお昼を食べながら瑠衣奈ちゃん達と話していたら明日の予定を聞かれた。
「明日、6人で遊びに行かない?」
「6人ってことは雪くんも?」
「そうね。サプライズを明日、仕掛けようかと思ってて」
「そうそう!総長に優姫ちゃんがいるってことは伝えずに待ち合わせ場所で私たちと平然と大好きな恋人が現れたらどんな反応するのかめちゃくちゃ気になるのよ!」
「喜んでくれるかな...?」
「絶対喜ぶから大丈夫よ!」
そんな会話をしていて少し不安に思いながらも1年ぶりに雪くんに会えることを楽しみにしながら明日を待った。
次の日、昨日のうちに外出届を提出し、許可も出ているので学園の敷地を出て待ち合わせ場所へ向かう。北条学園では前日までに外出届を生徒会へ提出し、その理由が不適切でない限り以外は外出を許されるというルールがあるためそれを行わない限りは学校の敷地の外に出ることは許されない。条件をクリアしているのでそのまま待ち合わせ場所へ向かい、雪くんたちの到着を待っていると、
「おーい!お待たせー!」
碧くんが先頭を歩いて雪くんに匠くんも近づいてきた。
「あれ?こんな子selasに居た?初めて見る子だね。初めまして。俺の名前は九条碧だよ!」
どう返事しようか悩んでいたら瑠衣奈ちゃんが
「最近、仲良くなって、一緒に遊びに行こうとしたら今日しか空いてなくて無理言って一緒に来てもらったの」
私が困っているのに気がついて返事をしてくれた。
すると今まで口を開いていなかった雪くんが突然、
「なぁ、もしかして、Emmaか?」
ここで本当のことを言っていいのかわからず黙っていると
「!...どうしたの急に!もしかして、Emmaに会えないことが寂しすぎて重ねちゃった?」
桃々ちゃんが庇ってくれたが
「いや、そんなことはないと思うんだけど、迷ってる雰囲気がすごいEmmaに似てて、しかも視線の使い方とか笑顔とかいろんなものがEmmaに似てる気がするんだよ。」
いろんなことを考えて私かもと判断してくれた雪くんに感動して色々我慢していたものが我慢しきれなくなった。
「...そうだよ、雪くん。こんな変装してても私を見つけてくれてありがとう!久しぶりだね。元気だった?」
そうこぼしながら変装を解く。
「本当にEmmaか?よかった、やっと会えた。ずっと会いたくてしょうがなくて、ずっと願ってたんだ。俺はずっとEmma...優姫に会いたくて元気になんかなれなかった」
たくさんの愛情を感じる返しをしてくれてすごく嬉しかった。
「あら、さすが総長ね。いつ気づくかなって思ってたけどまさかすぐに気がつくとは...」
さすがの桃々ちゃんも瑠衣奈ちゃんと一緒にびっくりしてたけど
「雪翔、Emmaに次に再会したら言いたいことがあったんだろ?」
突然今まで黙っていた匠くんが言った、言いたいことってなんだろうと思っていると、
「...優姫、俺と婚約してくれないか?ずっと言う機会を伺ってたんだが、あと1年もしないうちに俺は卒業して優姫のこと、学園で一人にさせておくのは心配だし、何より嫌だから、俺と婚約してほしい」
と突然嬉しくて、ずっと望んでいたことを言ってくれた。そんなこと言われたら、もう好きとしか言えなくなるし、うれしすぎてどうにかなりそう。
「...はい!喜んで!」
そう返すと雪くんは満面の笑みで嬉しそうに、
「ありがとう!一生大切にする!」
と言ってくれたの!
「...そうと決まれば今からすることは2つ!1つ目は婚約指輪を買うことだ!自然と牽制できて俺たちみたいな嫉妬深い奴らでも喜ぶ!2つ目は婚約の挨拶に両家へ行くことだ!これさえしておけばもし何かが起こっても多少のことなら大丈夫だ!」
誰よりも楽しそうに碧くんが話すのを見てやっぱりこのみんなでわちゃわちゃしているこの空間が懐かしくていいなと思っていると
「優姫、優姫はどんな指輪がいい?」
と雪くんが尋ねてきたので
「雪くんとお揃いならどんなものでも嬉しいよ!」
自分のありのままの気持ちを伝えている横で瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃんがそれぞれ碧くんと匠くんに私たちとは婚約しないの?と聞いて碧くんと匠くんが早乙女社長が許してくれないんだよ...とこぼして笑いに包まれているのを見てほっこりした。私はまたこの楽しくて大好きな空間に戻ってこれたのだとまた嬉しくなった。
その後、色々悩みながらも雪くんとおそろいの婚約指輪を買って、まずは私の実家へ向かった。
「ただいまぁー!」
挨拶をしながら雪くんたちと一緒に客間に向かっているとお母さんが顔を出した。
「おかえりーって雪くんたちじゃない!いらっしゃい!久しぶりね!」
「お母さん、今日は大事なお話があってきたんだ。お父さんと叶羽呼んできてくれる?」
わかったわと言ってお母さんがお父さんと叶羽を呼んできてくれた。
「それで、大事なお知らせって何だ?」
「師匠...いえ、姫宮侑生さん、姫宮天未さん、娘さん...姫宮優姫さんとの婚約を許してもらえませんか?」
「...雪翔くん。雪翔くんは優姫のことを幸せにしてくれるか?優姫のことを大切にしてくれるか?優姫のことを守ってくれるか?」
「どれも必ず守ります。今回、婚約をしたいと言った理由の一番は優姫が心配という気持ちがあったからです。欲を言うならば優姫の高校卒業後、駄目でも2,3年後には籍を入れたいと考えております。」
「...私は許そう。あとは天未が許すかだ。」
「私も許します。叶羽は雪くんが兄になることが嬉しすぎて目に見えるように喜んでるもの。私たち姫宮家は大歓迎よ!」
許してもらうことができ、次は雪くんのご両親の元へと挨拶に向かわなければならないのだが雪くんのご両親は3年前から海外へ出張中のためオンラインで挨拶をした。
明日からの学校はもう変装を解いても良いとお父さんからも許されたので少し緊張するが楽しみだ。
一颯さんの家にお世話になってから2週間が経ち、瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃんの家に移るまで残り3日となった金曜日。学食でお昼を食べながら瑠衣奈ちゃん達と話していたら明日の予定を聞かれた。
「明日、6人で遊びに行かない?」
「6人ってことは雪くんも?」
「そうね。サプライズを明日、仕掛けようかと思ってて」
「そうそう!総長に優姫ちゃんがいるってことは伝えずに待ち合わせ場所で私たちと平然と大好きな恋人が現れたらどんな反応するのかめちゃくちゃ気になるのよ!」
「喜んでくれるかな...?」
「絶対喜ぶから大丈夫よ!」
そんな会話をしていて少し不安に思いながらも1年ぶりに雪くんに会えることを楽しみにしながら明日を待った。
次の日、昨日のうちに外出届を提出し、許可も出ているので学園の敷地を出て待ち合わせ場所へ向かう。北条学園では前日までに外出届を生徒会へ提出し、その理由が不適切でない限り以外は外出を許されるというルールがあるためそれを行わない限りは学校の敷地の外に出ることは許されない。条件をクリアしているのでそのまま待ち合わせ場所へ向かい、雪くんたちの到着を待っていると、
「おーい!お待たせー!」
碧くんが先頭を歩いて雪くんに匠くんも近づいてきた。
「あれ?こんな子selasに居た?初めて見る子だね。初めまして。俺の名前は九条碧だよ!」
どう返事しようか悩んでいたら瑠衣奈ちゃんが
「最近、仲良くなって、一緒に遊びに行こうとしたら今日しか空いてなくて無理言って一緒に来てもらったの」
私が困っているのに気がついて返事をしてくれた。
すると今まで口を開いていなかった雪くんが突然、
「なぁ、もしかして、Emmaか?」
ここで本当のことを言っていいのかわからず黙っていると
「!...どうしたの急に!もしかして、Emmaに会えないことが寂しすぎて重ねちゃった?」
桃々ちゃんが庇ってくれたが
「いや、そんなことはないと思うんだけど、迷ってる雰囲気がすごいEmmaに似てて、しかも視線の使い方とか笑顔とかいろんなものがEmmaに似てる気がするんだよ。」
いろんなことを考えて私かもと判断してくれた雪くんに感動して色々我慢していたものが我慢しきれなくなった。
「...そうだよ、雪くん。こんな変装してても私を見つけてくれてありがとう!久しぶりだね。元気だった?」
そうこぼしながら変装を解く。
「本当にEmmaか?よかった、やっと会えた。ずっと会いたくてしょうがなくて、ずっと願ってたんだ。俺はずっとEmma...優姫に会いたくて元気になんかなれなかった」
たくさんの愛情を感じる返しをしてくれてすごく嬉しかった。
「あら、さすが総長ね。いつ気づくかなって思ってたけどまさかすぐに気がつくとは...」
さすがの桃々ちゃんも瑠衣奈ちゃんと一緒にびっくりしてたけど
「雪翔、Emmaに次に再会したら言いたいことがあったんだろ?」
突然今まで黙っていた匠くんが言った、言いたいことってなんだろうと思っていると、
「...優姫、俺と婚約してくれないか?ずっと言う機会を伺ってたんだが、あと1年もしないうちに俺は卒業して優姫のこと、学園で一人にさせておくのは心配だし、何より嫌だから、俺と婚約してほしい」
と突然嬉しくて、ずっと望んでいたことを言ってくれた。そんなこと言われたら、もう好きとしか言えなくなるし、うれしすぎてどうにかなりそう。
「...はい!喜んで!」
そう返すと雪くんは満面の笑みで嬉しそうに、
「ありがとう!一生大切にする!」
と言ってくれたの!
「...そうと決まれば今からすることは2つ!1つ目は婚約指輪を買うことだ!自然と牽制できて俺たちみたいな嫉妬深い奴らでも喜ぶ!2つ目は婚約の挨拶に両家へ行くことだ!これさえしておけばもし何かが起こっても多少のことなら大丈夫だ!」
誰よりも楽しそうに碧くんが話すのを見てやっぱりこのみんなでわちゃわちゃしているこの空間が懐かしくていいなと思っていると
「優姫、優姫はどんな指輪がいい?」
と雪くんが尋ねてきたので
「雪くんとお揃いならどんなものでも嬉しいよ!」
自分のありのままの気持ちを伝えている横で瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃんがそれぞれ碧くんと匠くんに私たちとは婚約しないの?と聞いて碧くんと匠くんが早乙女社長が許してくれないんだよ...とこぼして笑いに包まれているのを見てほっこりした。私はまたこの楽しくて大好きな空間に戻ってこれたのだとまた嬉しくなった。
その後、色々悩みながらも雪くんとおそろいの婚約指輪を買って、まずは私の実家へ向かった。
「ただいまぁー!」
挨拶をしながら雪くんたちと一緒に客間に向かっているとお母さんが顔を出した。
「おかえりーって雪くんたちじゃない!いらっしゃい!久しぶりね!」
「お母さん、今日は大事なお話があってきたんだ。お父さんと叶羽呼んできてくれる?」
わかったわと言ってお母さんがお父さんと叶羽を呼んできてくれた。
「それで、大事なお知らせって何だ?」
「師匠...いえ、姫宮侑生さん、姫宮天未さん、娘さん...姫宮優姫さんとの婚約を許してもらえませんか?」
「...雪翔くん。雪翔くんは優姫のことを幸せにしてくれるか?優姫のことを大切にしてくれるか?優姫のことを守ってくれるか?」
「どれも必ず守ります。今回、婚約をしたいと言った理由の一番は優姫が心配という気持ちがあったからです。欲を言うならば優姫の高校卒業後、駄目でも2,3年後には籍を入れたいと考えております。」
「...私は許そう。あとは天未が許すかだ。」
「私も許します。叶羽は雪くんが兄になることが嬉しすぎて目に見えるように喜んでるもの。私たち姫宮家は大歓迎よ!」
許してもらうことができ、次は雪くんのご両親の元へと挨拶に向かわなければならないのだが雪くんのご両親は3年前から海外へ出張中のためオンラインで挨拶をした。
明日からの学校はもう変装を解いても良いとお父さんからも許されたので少し緊張するが楽しみだ。

