瑠衣奈さんと桃々さんの家に着き、そこら辺に座って待っててと言われたので、座っていると、料理が運ばれてきた。
『いただきます(ぅ)』
「んっ!めちゃくちゃ美味しいですぅ〜。この料理はほっぺがとろける料理ですねぇ〜」
「ほんとに美味しいです」
「ふふっ。良かった~!私の手料理の中でオムライスが一番、叶羽(とわ)の好きな料理なの!だからみんなに気にってもらえるかな~って思って作ってみたんだけど、喜んでもらえて良かった〜!」
「叶羽って誰っすか?」
「叶羽は私の大好きな弟だよ!」
「そういえば優姫さん言ってましたねぇ。めちゃくちゃ可愛い弟くんが居るってぇ。私、一度会って話してみたいですぅ!」
「瑠々は俺がいるのに優姫さんの弟が気になるの?」
「あわわ。私にはレイルくんだけですよぅ。ただ、優姫さんの弟さんということは、優姫さんはもちろんのこと、優姫さんの幼馴染の瑠衣奈さんや桃々さんの幼い頃の話が聞けるんですよぉ!気になるじゃないですかぁ〜」
「それは気になるけど...」
「じゃあじゃあ、レイルくんも一緒に聞きに行きましょうよぉ~私、どうしても気になるんですよぉ~優姫さんの小さくて可愛い頃の話や、今はめちゃくちゃツンデレな瑠衣奈さんは昔からツンデレだったのかの話とか、匠さんが前に惚気話のときに言っていた、まだ空手と柔道を始めたての桃々さんが何回も失敗して泣くことがめちゃくちゃあったってやつの話が聞けるんですよぉ〜!」
「俺もそれは聞いてみたいっすね」
「レイル、いいじゃん。瑠々の希望叶えてやれば。俺も聞きたいし」
「...まぁ、俺も連れて行くならいいか。」
「わぁ〜ありがとう!レイルくん!大好き!」
「俺も大好きだよ」
「ちょちょっ、ちょっと待ちなさい。どんなことを叶羽くんに聞こうとしてんのよ。絶対にやめなさい」
「瑠々ちゃんもうやめてぇ〜恥ずかしいよ~」
「私も恥ずかしいから、ほんとにやめて欲しいわぁ〜」
「はぁ~い、わかりましたよぉ〜」
こんな話をしながらご飯を食べて、時間が過ぎていった。気がつくと、寮の門限に近い時間になっていた。
「優姫さん、瑠衣奈さん、桃々さん。俺ら、もう少しで先生が見回りに来る時間なんで、帰ります」
「OK〜それじゃあそろそろお開きにしましょうか?片付けは私らがやるからもう、瑠々もレイルも帰っていいわよ」
「分かりましたぁ!それでは失礼しまぁ~す!レイルくんいきましょう!」
「分かったよ。ちょっと待って」
「俺らもお先失礼します」
「みんな、気をつけて帰ってね」
『はい!』