「────────でさ〜」






「ねぇねぇ名前なんて言うの?」



「どこの学校から来たの〜?」



「もしかしてモデルとかやってる〜?」



「誕生日いつぅ〜?」



「今日、放課後暇だったりする〜?」



「私と放課後一緒に遊ぼうよぉ〜」




などと声が聞こえる中私は⋯







う、うるさい⋯



うるさすぎて集中出来ないよっ!!!





などと心の中で叫んでいた











さて


今の現状がどういう事か


分からない方が多いだろう



と言うか分からない方しかいないだろう




この私が順を追って説明をしよう














まず



かっこいい!!


イケメンすぎ!!


絶対モデルやってるでしょ!!





などと噂されていた彼。




通称 冷徹王子




その彼が遅れて教室に


やってきたかと思えば


美鶴こと私はとても驚いてしまう



何故なら今朝の


クラス確認をしていた時に


ぶつかったのに謝りもしない


あの非常識な人だったからだ




そしてついこう口に出してしまう





「あの非常識な人!!」




と、




その後私はやってしまったぁ⋯、


と後悔をする



その時に彼がこちらに向かってきた


何かと思えば


どうやら私の隣の席の


人だったようだ






言い忘れていたけれど




私の席は一番後ろの左端から


二番目の席なのだ


そして彼は一番後ろの


一番左端の席なのです







そして隣の席に座ったかと思えば



窓の外を見始めた