君と二度目の恋に落ちたら

また少しの間、沈黙が私たちの間で流れた。だが、この沈黙は全く耐え難いものではなかった。

少ししてまた最初に口を開いたのは前野くんだった。

「体、さっき言ってましたが、やっぱり辛いですか?」

「そうですね…。やっぱり2ヶ月も寝たままだと筋力も落ちちゃって…」

「大変ですね…」

そして私はようやくそこで前野くんが立ったままだということに気が付いた。

「すみません!あの、どうぞ座ってください」

私はソファの端に寄り、隣をポンポンと叩いて前野くんに座るように促した。前野くんは遠慮がちに隣に座った。座ってから気が付いたが、結構隣に座ると近いかも…なんて思った。胸の鼓動が早くなった。

そして夢の中でのことを思い出した。あの夢が2人とも見たものだったとしたら…私たちって今、付き合ってるってこと…?

なんとなく、それを前野くんに確認できずにいると前野くんは真剣な目でこちらを見てきた。

え、え、え…なんだろう…と思いながら、恥ずかしさで目を逸らしたい気持ちにもなったが、頑張って私も前野くんをじっと見つめていると前野くんは意を決したような表情で言った。

「学校に来れるようになったら、いつもの場所でもう一度はっきりと自分の気持ちを言わせてください」

夢の中という曖昧なままで行こうとせず、きちんと仕切りなおしてくれるのかと私は嬉しい気持ちになった。

「私も…ちゃんとまた伝えたいです」

私たちは約束を交わしてからはお互いになんと声をかけてよいか悩み、結局母ともかが戻ってくるまで無言のまま過ごしていた。

まだまだ自分たちは子どもなんだなと痛感した。