君と二度目の恋に落ちたら

私は自分が招いた空気感に耐え切れなくて、アイコンの写真について尋ねてみることにした。

「アイコンのワンちゃん可愛いですね!」

「あ、これはうちで飼ってる犬なんですよ。もふ太って名前なんですけど…」

「もふ太…すごく似合う名前ですね~」

ものすごくモフモフした毛並みに、垂れた優しい目をしていて柔らしいその名前がすごくぴったりだと思った。

私はもふ太の写真に和みながら、前野くんの連絡先を追加するボタンを押す。

「自分にも来ました…この「ゆりあ」さんでいいですか?」

「はい…」

先ほどと同じようなやり取りをしてしまう。私は名前を呼ばれたことに激しく動揺してしまった。

「では、何かあれば連絡します!!」

動揺を隠そうと何かを発言しなくてはと焦った結果、大きな声でそんなことを言ってしまい、私は気合いの入りようにまた恥ずかしくなってしまった。

しかし、前野くんはそれを笑ってくれて「はい、自分も連絡しますね」と言ってくれた。そして、少しハッとした顔をしてこう続けた。

「…もしかしたら、返事が遅くなることがあるかもしれないんですけど…必ず返事しますから」

「ああ、全然構いませんよ!」

私たちはこのファミレスからも帰る方向が違ったので、その場で別れを告げ、各々が帰路についた。

私は帰り道に今日感じたたくさんの幸せを噛みしめる。こんなに幸せが溢れた日があるものなんだなと思った。