君と二度目の恋に落ちたら

食事をしている間も私たちは笑いが絶えなかった。

前野くんが唐揚げを口にすると、「うん、旨いっす!」とニコニコした笑顔で私に味の感想を教えてくれた。嬉しそうな顔で頬張る姿がとても愛おしいと思った。

私もパスタをフォークに巻き付けて一口食べ、前野くんに倣って「美味しい」と味の感想を言った。前野くんはそれに対して、なんだか満足そうに笑ってくれた。

前野くんといると緊張もするが、何とも言えない安心感があった。波長が合うというか、ずっと一緒にいたいと思える人だと思えた。

そして、ふと自分たちは傍から見たらどんな風に見えているだろうかと考えた。

ファミレスには同じ制服を着た人たちが何人かいて、その中にはなんとなく見覚えのある同級生と思われる子たちもいるが、私たちはその人たちが目にしたらどんな風に映るのだろうか。友達?それとも付き合っているように見えたりもするだろうか?

自意識過剰だが、自分たちがどんな風に見えるかが気になった。もし、付き合っているように見えていたら嬉しいななんて思ってしまった。

そして、本当にいつか前野くんと付き合うことができたらいいのに…と思ってしまう。

彼に近づくたびに、もっと近づきたいと願ってしまうのだ。

私は文化祭最終日のフォークダンスのことを思い出した。言い伝えを実行してみようか…なんて気持ちが少しだけ芽生え始めていた。もちろん、自分にそんな勇気が出るかはわからないけれど…。

お喋りをしながら食べていると、私はまだまだパスタが残っているが前野くんの方が先に食べ上げてしまった。

「あ、ごめんなさい…私、喋ることに夢中になっちゃってました…」

「いやいや、自分が食べるの早いだけなので気にせずにゆっくり食べてください!」

食べることに少し集中しようとしたが、その間は前野くんがたくさん喋ってくれたので私もたくさん笑ってしまった。