君と二度目の恋に落ちたら

そして、この日の準備は12時半頃に終わった。昨日も大体このくらいの時間に終わっていたが、準備の終盤に近付くにつれて時間が長くなったりするのだろうかと考えていた。

「ゆりあ、今から行くの?」

もかが私の後ろからひょこっと現れて声を掛けてきた。私は思わずドキンとした。

「う、うん…。けど、6組の詳しいスケジュールわかんないからどうしよう…」

「とりあえず、一緒に6組の様子見に行ってみる?」

「一緒に行ってくれるの?ありがとう~」

「まだ教室にいるようだったら、ついに前野くんを見ることができるわ」

実はなんだかんだでもかはまだ前野くんがどの人かわかっていない。なかなかタイミングが合わず、体育の授業中も「あの人だよ」と教えることもできていないのだ。

もかは楽しそうに6組の教室へと一緒に行ってくれた。だが、6組の教室の階に着いたがとても静かだった。

「ありゃ…もしかして…」

もかがそう言いながら6組の教室の方へ早歩きで近づくと、教室にはもう誰も残っていないことがわかった。

私は「どうしよう」と気持ちが焦った。6組が終わったのはいつだったんだろう、もしかしたらもう自販機の所にも前野くんはいないかもしれない。

もかは私の不安を感じ取ったのか、「迷わず早く自販機に行く!!」と私の背中をバシッと叩いた。

私はそれでハッとして「行ってくる!」ともかに告げて、自販機の方へと駆け出した。