君と二度目の恋に落ちたら

こうして無事に予定通りに学校に着くと、昨日のようにすでにかなりの人数が集まっていた。その中にはもかもいて、私の姿に気が付いた彼女が私の方へやって来た。

「おはよ~」

いつもと変わらないもかの元気そうな笑顔を見て私は安心感を感じることができた。

私の雰囲気に何かを感じ取ったのか、もかは「どうした?」と聞いてきた。私は「ううん、なんでもない」と笑って答えるが、もかは不思議そうにしていた。

「平松さーん、ちょっとこっち来て~!」

廊下の方から教室の中に顔を出したクラスの子に呼ばれる。もかに断りを入れて私はその子のもとへ行く。

「隣のクラス、今日は来てないみたいだから、そこで衣装の採寸させてもらってもいいかな?」

「あ、うん!」

隣の教室に入ると、衣装を担当しているグループの子たちと役者組の女子数人がいた。

私を呼びに来てくれた子がイラストを描いた紙を見せてくれる。

「これがね、衣装の完成図!」

「ええ!すごい、これ作るの?」

そこに描かれていたのはシンデレラを彷彿とさせる水色のドレスだった。しかし、ドレスと言えども丈は膝下あたりになっているようだった。

「丈はね、まあ長いと動きにくいし…布は少ない方が安く済むからね」

そう言って笑う彼女に釣られて、一理あるなと思った私も笑ってしまった。

本当に最初は劇の主役だなんてと思ったが、準備の期間が楽しくて仕方がないなと思えるようになっていた。昨日は裏方の作業も手伝わせてもらったが、みんなそれぞれ頑張っていて、私も頑張らないといけないなと気が引き締まる部分もあった。