君と二度目の恋に落ちたら

夏休みの初めの3日は文化祭の練習は入っておらず、4日目から3日間の練習日が設けられていた。3日間のうち、後ろ2日が前野くんのクラスの練習日と被っていた。

あとはお盆明けの練習日も少し被る日があったので、約束通りだと夏休みの間に5日ほどは会えそうだ。

しかし、約1ヶ月の間に5日では学校がある日に比べたら全くもって少なかった。

自分に勇気がないから会える日も少ないのだと自分を戒め、とりあえず会えるであろう5日を大事にしようと思った。

そして、夏休みの最初の3日はなんだかんだであっという間に過ぎ、文化祭準備のために私は学校へと向かった。

10時に教室集合だったので、朝の時間はとてもゆとりがあったが、夏の日差しの暑さはいつもの登校時間に比べてとても強かった。2時間違うだけでかなり違うものだなと身に染みて感じた。

10時より少し前に教室にたどり着くと、教室にはすでに15人ほどが集まっていた。

「おはよう、ゆりあちゃん」

「おはよう、今日暑いね~」

「本当にね~」

クラスメイトと軽く話をしながら今日来るメンバー全員が集まるのを待った。部活動がある人もいるので、全員が同じ日に集まるというのは難しかったのだ。練習日を設け、来ることができる日には参加するという約束になっていた。

私は部活にも入っていないので、今のところはすべての練習日に行くと伝えているが…。

10時を少し過ぎた頃には今日来るメンバー全員が集まっていた。その中にもかはいない。今日は吹奏楽部の部活に参加しているのだ。この日も役者組と裏方組で分かれて活動をしていたが、少しだけ私たちも裏方の作業を手伝うことができる場面があった。

私は大道具の子たちに混ざって背景となる絵に色を塗る手伝いをさせてもらった。

「え、こんな感じでいいのかな?」

「うん、いい感じ~!」

文化祭の準備をしていると、普段あまり話さなかった人たちと話をすることができた。大人びていて話しかけてもいいのか迷っていた子も、話してみるととても話しやすい子だと判明したり、ノリが軽くて苦手意識を持っていた人も根っからのいい人だとわかったり、色んな発見があった。

もか以外にも元々クラスで話す友達はいたが、一番のよりどころであるもかがいない今日を少し不安にも思っていたが、そんな不安は気が付いたら消えてしまっていた。

文化祭準備の初日はとても楽しく終わることができた。2日目には前野くんと会う約束もある。とても楽しみだと思いながら、その2日目に向けて眠りについた。