君と二度目の恋に落ちたら

体を支えられ、私は咄嗟に正常な感覚を取り戻した。

「あ…すみませ…」

支えてくれた人から体を離し、謝りながらその人の方を見て驚いた。あの男の子だった。

「大丈夫ですか!?」

「だ…大丈夫です…!ちょっと急にめまいがしちゃって…。あの、ありがとうございました…」

「いえいえ…目の前で急に倒れそうになってて、びっくりしました…。なんともなさそうでよかったですが、一時無理しないほうがいいと思います。あ、そこの椅子に座りましょう」

男の子は廊下の脇にある椅子とテーブルがある方を指さして言った。もう大丈夫そうな気もしたが、私はその助言を聞き入れて座ることにした。

「すみません、本当にありがとうございました…」

会えるかなと期待しながら自販機に向かっていたが、まさかこんな形で遭遇してしまうとは思わなかった。いたたまれない気持ちで彼に礼を告げて、それで彼は去ると思ったのだが…

「もしかして、今日も自販機に行くところだったりしますか?何か飲んだ方がいいかもしれないし、自分も買いに行く途中だったんで買ってきますよ。昨日と同じミルクティーでいいですか?」

「え!?いや、悪いですよ…」

「本当にどうせ自分も買いに行くところだったんで!」

どうしようか一瞬悩んだが、彼があまりにも屈託のない笑顔で言うのでその言葉に甘えることにした。そして、数分で彼は両手で自分と私の分の飲み物を持って戻ってきた。

「何から何までありがとうございます…」

ミルクティー代を渡しながらペットボトルの容器を受け取り、お礼を言うと彼は「昨日は自分が世話になったんで」とまた屈託のない笑顔で言った。