君と二度目の恋に落ちたら

「まあ、早とちりであれ、大好きな友達にそういう兆しがあることは喜ばしいことだよ」

もかがあまりにもしみじみと語りかけてくるので、なんだか鼻の奥がつんとした。

「喜んでくれてありがとうね」

「いいえ~」

最初のもかの勢いにはどうしようかと思ったが、改めてもかが大切な友達であるということが再認識できる機会となった。私のことでこんな風に思ってくれるのか…。

「あんまり私が囃し立てすぎるのもよくないし、今後もめっちゃ気になってそわそわしちゃうかもだけど、今後どうなっていくかはゆりあの気持ちに整理がついて、話そうって思う時まで言及することはなるべくやめとくわ。本当にゆりあのペースで自分の気持ちと向き合いなね」

「ありがとう…もか…」

もかの気遣いにまた感動している時、部屋のドアがノックされた。

「ゆりあ~、今いいか?」

それは父の声であった。私は慌てて「今、友達と通話中!」と反応を返した。それに父は「ああ、それは悪かったな」と言って、少し足音を立てながら私の部屋のそばから離れていった様子だ。

「あ、もか、ごめん…。お父さんから呼びかけられちゃった」

「いいよ、いいよ。お父さん何か用事だったんじゃない?そっちこそ大丈夫?」

「すぐ戻っていったし、大した用事じゃないと思う」

もかは電話の向こう側でクスクスと小さく笑った。

「え?どうしたの、急に笑い出して…」

「いや、ごめん。ゆりあのお父さん、ゆりあのこと本当に大好きそうだから…お父さんがあの男子の話聞いちゃったらショックだろうなと思ったら…なんか笑っちゃった、ごめん!」